試合前のオランダ人たちは海辺で楽しげにビールを飲んでいた。
思い思いに着飾ると、やがてスタジアムへと歩いていく。
6月19日、この日もダーバンは晴れていた。
日本対オランダ戦。1点差の負けなら十分だと思っていた。
でも、試合が進むにつれて、そんな思いは消えていく。
これ、ひょっとしたら行けるんじゃないか。
結局、スナイデルの1発で日本は0−1で敗れた。
たった1点だけれど、現在の両国にある差はとてつもなく大きい。決めるか決めないか。わずかだけれど、なかなか乗り越えられない、大きな差。
でも、少なくとも日本はオランダ人たちを本気にさせた。
開幕前、日本にはほとんど期待していなかった。けれど、気がついてみれば次のデンマーク戦、引き分けで日本の決勝トーナメント進出が決まる。
24日、膨らみつつある期待と共に、ルステンブルクに行こうと思う。